SIMフリーのiPhone日本発売は、さまざまなリアクションでもって迎え入れられたわけですが、そのiPhoneの多くに挿されることになったであろうデータSIMのサービスが、いま、百花繚乱の勢いで次々リリースされています。
ライフハッカーではさまざまなハック技を紹介していますが、「実験してみる」が身上。編集長のトシヨシは2013年、このMVNOサービスの有効な使い方として「ガラケー+スマホの2台持ち」を実験してきました。
試したのは、「楽天ブロードバンドLTE」など、現在のところ4社のSIM(MVNOで提供されるSIMの契約は、キャリア各社のいわゆる「2年縛り」がないものが多く、とっかえひっかえしやすいんですね)。
共通していえるのは、通信料はもちろんのこと、時間の使い方についても「節約」できるようになったということです。
・お金:2台持ちで節約できたもの
まず、スマートフォンの多機能は、このご時世欠くことはできないという前提で。自分たちのサイトの表示を確かめるのはもちろん、PVがどう動いているかをリアルタイムで確認するのは日常業務のひとつです(AndroidにはGoogle Analyticsの公式アプリもありますが、いまのところはブラウザでチェックしています)。
しかし、電話をすることに限っていえば、ガラケー(フィーチャーフォン)ほど使いやすいものはない。持ちやすい、話しやすい。だって、「電話」ですから。
と同時に、(スマホに慣れた今では忘れ去られようとしていますが)ガラケー(編集長はNTTドコモユーザーなので、FOMA契約です)の契約には、無料通話分という素晴らしい仕組みがあるのです。
メールでいい、LINEでいい、そもそも通話をしない(したとしても、050plusなどの無料通話アプリで充分)という向きとは、ここで一線が引かれるわけですが、電話することが多いなら、ガラケーを再度、見直すべきです。
とはいえ、先述したとおり、スマホを捨てられるかといえば、それは無理な話なわけで。そこでスマホにMVNOのSIMを挿せばいい。そのとき選択する契約のラインは、1000円まで下げられるのです。
編集長の場合は、ガラケーの通信料に6000〜7000円。それに加えて、データSIMに1000円。結果、これまで毎月2〜3万円かけていた通信料金を8000円程度まで下げられているようです。
・時間:2台持ちで節約できたもの
先日ライフハッカーでは、「毎日の満足度を上げる「Facebookダイエット」、そろそろ始めませんか?」という記事を公開しました。その中の一文。
まずはFacebookを1日1回15分だけにするのを、1週間続けてみてください。そうすれば、Facebookの価値を考え直すことができます。
「ネット断捨離」なんて言葉もありますが、これって結構大事なことだと思うのです。
昨年あたりから「SNS断ち」というワードが注目されていたこともありますが、スマホを使いすぎないことも大事です。
スマホを見れば、いくらでも情報が入ってきます。最新ニュースも、メールやチャットのやりとりも、動画もゲームも本も、およそコンテンツと名のつくものは、なんだって手に入ります。
MVNOの、それも割安なプランのデータ通信だと、速度制限などもあって四六時中ネットにつないで情報を取得する行為は減ります。自然と、ディスプレイを眺めていた時間を、別のことに使えます。
MVNOサービスはまだまだ充実するだろうし、プランはより安く、高速で大容量になるのでしょう。ただ、現時点の「制限」があるからこその、自由もある気がします。
(編集部、「セツヤクエスト」に寄せて)